

MATCHA -抹茶-
当店オーナーは、o t t oの運営とともに、家業である茶道具商を営んでおります。
o t t o では、祖父の代からご縁のある京都市内の老舗茶舗より、茶道で用いられる厳選された宇治抹茶のみを使用 し、お客様にご提供しています。
店内では、抹茶本来の香りや旨味を存分に味わえる一杯をはじめ、ミルクと調和したまろやかな抹茶ラテ、抹茶の風味を活かしたスイーツなど、さまざまな形で抹茶を楽しんでいただけます。
これまで茶道に触れる機会のなかった方にも、抹茶の奥深さを気軽に感じていただけるような空間を目指しています。
茶道や抹茶に関するご質問がございましたら、どうぞお気軽にお尋ねください。

MATCHA -抹茶-

1.茶の渡来
日本における茶の歴史は、中国・唐代に派遣された遣唐使や、最澄・空海をはじめとする留学僧によってもたらされたのが始まりとされています。彼らは最新の文化とともに「茶」や「茶の種(実)」を日本へ持ち帰り、当時の茶は非常に貴重なものであったため、主に僧侶や貴族階級の間で喫されていたと伝えられています。
鎌倉時代に入ると、京都郊外・栂尾の高山寺において明恵上人が茶の種を宇治近辺に播き、これが全国の禅宗寺院に広まりました。その後、茶は武士階級にも浸透し、嗜好品、薬、社交の道具、さらには賭け事の対象となるなど、さまざまな形態を経て発展し、最終的に「茶道」として大成しました。

2.抹茶の定義
「抹茶」とは、広義において茶道で使用される粉末状のお茶を指します。公益社団法人日本茶業中央会によると、抹茶は 「覆下栽培した茶葉を揉まずに乾燥させた茶葉(碾茶)を茶臼で挽いて微粉状にしたもの」 と定義されています。
しかし、現在のところ国際的な明確な基準は存在せず、国際標準化機構(ISO)においても抹茶の定義を検討中です。そのため、昨今の抹茶ブームに伴い、「抹茶風味」「抹茶味」といった商品が本来の抹茶と同一視される問題が生じています。業界団体では、品質基準の確立や誤解を防ぐための適正な表記の必要性が高まっています。

3.宇治抹茶
宇治抹茶とは、「京都府・奈良県・滋賀県・三重県の4府県産の茶葉を、京都府内の業者が京都府内で、宇治地域に由来する製法で仕上げ加工し、粉砕・挽臼加工して微粉末状にしたもの」 と定義されています。
宇治茶の歴史は鎌倉時代にさかのぼり、宇治の地形・土壌・気候が茶の栽培に適していたことから、次第に生産が拡大しました。宇治抹茶の特徴は、鮮やかな緑色と芳醇な香り、そして渋み・コク・甘さのバランスが取れたまろやかな味わい にあります。その品質の高さから、現在も日本を代表する抹茶ブランドのひとつとして広く知られています。

4.栽培工程
抹茶用の茶葉は、「覆下茶園」と呼ばれる特別な栽培方法で育てられます。茶摘みの約2週間前から、藁や専用の黒いシートを使って直射日光を遮ることで、茶葉の成長を調整します。
この遮光栽培によって、茶葉の葉緑素が増え、色が濃くなります。また、カテキンの生成が抑えられることで、苦みが少なく、まろやかな風味の茶葉となります。
摘み取られた茶葉は、均一に蒸気で蒸し、乾燥・選別の工程を経て「仕 上げ茶」となります。最後に、この仕上げ茶を石臼で丁寧に挽き、微粉末状にすることで、抹茶が完成します。

5.濃茶と薄茶
茶道で用いられる抹茶には、「濃茶」と「薄茶」 の2種類があります。
一般的に茶道や抹茶と聞いてイメージされるのは薄茶が多いですが、製茶方法自体には違いはありません。苦みや渋みが少なく、より上質なものが濃茶用に、それ以外が薄茶用に分類されます。そのため、市販されている濃茶用の抹茶も、薄茶として点てることが可能です。
茶壷に詰める際、濃茶は紙袋詰めにされ、薄茶はその隙間に詰められるという特徴があります。

6.炉開き
茶道では、一年を 「炉(11月〜4月)」 と 「風炉(5月〜10月)」 の二つの時期に分けています。
特に11月は「炉開き」と呼ばれ、茶道における「お正月」として大切な月とされています。この時期には、初夏に摘み取った新芽の茶葉を茶壷に入れ、熟成させたものを用います。立冬の頃に茶壷の口を切り、茶葉を石臼で挽いて抹茶にし、新茶として点てるのが伝統的な習わしです。
炉開きは、茶道において新たな一年の始まりを意味し、心を新たにしてお茶と向き合う大切な行事とされています。
抹茶の歴史や栽培方法、そして茶道における役割を知ることで、より一層その奥深い魅力を感じていただけるかと思います。
o t t o では、厳選された宇治抹茶を使用し、抹茶本来の豊かな風味をお楽しみいただけるメニューをご用意しております。
一杯の抹茶を味わいながら、その背景にある歴史や日本文化に思いを馳せるのも、抹茶の醍醐味のひとつです。
どうぞ、ごゆっくりと抹茶の世界をご堪能ください。
MATCHA MENU -抹茶メニュー-
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抹茶ラテ
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